鬼滅の刃ネタバレ考察

漫画「鬼滅の刃」ネタバレ全ストーリーあらすじが全てわかる!無料で読むオススメの方法も!

2019年からテレビアニメ『竈門炭治郎 立志編』の放送が始まったのをきっかけに、

一大ブームとなった『鬼滅の刃』単行本は全23巻が発売され、

すでに11巻までが映像化されました。

また12巻からの『刀鍛冶の里編』のテレビアニメ化も決定しています。

これだけのヒット作となれば、

お気に入りのキャラクターやエピソードがある方も大勢いるでしょう。

逆に「実はまだ作品の内容を詳しく知らないけど、今さら聞けない…」

という方もいるかもしれません。

そこで今回は『鬼滅の刃』のあらすじとネタバレ解説を23巻分ギュギュっとまとめました。

この記事を読めば、単行本を読むより早くストーリーの全容を知ることができます。

またネタバレ解説を読んで気になるところを漫画で読みたいという方のために、

漫画『鬼滅の刃』を無料で読むオススメの方法もご紹介しますので、

ぜひあなたのヲタ活にお役立てください。

鬼滅の刃 作品概要

『鬼滅の刃』とは、鬼と鬼殺隊のアツい戦いが繰り広げられるダーク・ファンタジー作品です。

主人公の炭治郎と鬼にされた妹の禰豆子を中心に、鬼に立ち向かう隊士たちの信念と覚悟が描かれています。

脅威的な身体能力、異能となる血鬼術、不死性、超スピードでの再生能力。

これらを有する異次元の鬼に勝つために人間たちがどのようにして挑んでいくのかが見ものです。

また、真っ直ぐで心優しい炭治郎の人間性に、心揺さぶられること間違いなし!

涙あり、笑いあり、感動ありで見ごたえたっぷりの作品です。

鬼滅の刃 アニメではどこまで描かれているの?

鬼滅の刃は、1巻〜11巻までの内容が既にアニメ化されています。

12巻〜15巻についてもアニメ化決定が発表されているので、放送を楽しみに待ちましょう。

漫画『鬼滅の刃』の各巻の内容は、以下のように分割してアニメ化されています。

竈門炭治郎 立志編(全26話) 漫画1巻1話~7巻54話途中まで

・兄弟の絆編(アニメ1~5話)
1巻1話~2巻9話

・初任務編(アニメ6~10話)
2巻10話~3巻19話

・鼓屋敷編(アニメ11~14話)
3巻20話~4巻27話

・那田蜘蛛山編(アニメ15~21話)
4巻28話~6巻44話

・柱合会議、機能回復訓練編(アニメ22~26話)
6巻45話~7巻54話

無限列車編(全7話) 漫画7巻54話~8巻66話まで
遊郭編(全11話) 漫画8巻67話~11巻97話まで
刀鍛冶の里編(アニメ化決定・話数未定) 漫画12巻100話~15巻127話まで
柱稽古編(アニメ化未定) 漫画15巻128話~16巻136話まで
無限城編(アニメ化未定) 漫画16巻137話~23巻205話(最終回)まで

漫画『鬼滅の刃』を無料で読む方法&お試しすべきおすすめサイト5選

違法サイト

ネット上で漫画を読むときに、海賊版サイトで閲覧することは非常に危険です。

「無料だし、ちょっとくらいいっか!」などと思わずに、
自分の身を守るためにも、絶対にやめてください!

違法サイトで閲覧するとどういったリスクがあるかというと

・ウイルス感染
・フィッシングサイトに誘導される
・個人情報の流出
・ネットショッピングの不正購入
・著作権法違反で閲覧者が逮捕

などが考えられます。

好きな漫画を読むことで、こんなリスクを負うのはイヤですよね!
なのでネット上で漫画を読む場合は、安全なサイトを選んで利用する必要があります。

「でも、色んなサイトがあってどれが安全なのか分からない」
「知名度の高いサイトはいくつかあるけど何が違うのか分からない」

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クーポン期限は取得後7日以内

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初回70%オフクーポンは、他のサイトと比べてもかなり割引率の高いクーポンとなっています。
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無料漫画が豊富なためお試しで
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②ebookjapan
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paypayユーザーはお得に利用できる
あまり知られていない作品を読みたい人
雑誌や実用書、ライトノベルも読みたい人

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50%オフクーポンの対象は1回1冊、上限500円まで。

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100冊まで40%オフクーポンの利用は1回限り
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漫画に特化しているので、雑誌やライトノベルが読みたい人は別のサイトを利用する必要があります。

U-NEXT漫画
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無料トライアル期間を1日でも過ぎると月額料金が発生
完全に無料で利用したい場合は必ず無料トライアル期間中に退会する必要がある

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⑤まんが王国
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まとめてポイントを購入できる人

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目次やジャンプページ機能が無いので少し読みにくい

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ただ、機能面でやや不便さを感じる部分がありますが、気にならない方にとっては全く問題ないでしょう。

最大還元を受けるには、購入したポイントを利用することが条件となります。常時50%還元が受けられるだけでもすごい事ですが、不定期でさらに還元率が上がるキャンペーンも実施されるので、こまめに情報をチェックするのがオススメです。

ネットで漫画を読む場合、

まとめ買いしたい
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など色々な希望があると思います。

今回5つの安全なサイトをご紹介したので、それぞれのメリットと希望を見比べて自分に最適なサイト選びにお役立てください。

鬼滅の刃 各巻のあらすじとネタバレ解説

1巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ 竈門炭治郎鬼殺隊入隊編>
ある日、鬼に家族を惨殺された事で主人公・炭治郎の世界は一変します。

唯一まだ息をしていた妹の禰豆子をすぐに医者に見せようと、急いで町に向かう炭治郎。

しかし、鬼と化してしまった禰豆子に襲われてしまいます。

そこに駆け付けたのは水柱・冨岡義勇でした。

鬼化した禰豆子を殺そうとする冨岡に応戦する炭治郎でしたが、柱相手に敵うはずもなくあっけなくやられてしまいます。

するとそれを見た禰豆子が炭治郎を庇おうとするので冨岡は驚き、2人にある可能性を感じ鱗滝という人物を訪ねに挟霧山に行くように伝えました。

言われた通りにした炭治郎は鱗滝の元で1年半の修業を行い、鬼殺隊になるための最終選別へと向かいます。

そこで鱗滝に恨みを持つ鬼と対峙することになった炭治郎は、水の呼吸を使い鬼の首に斬りかかるのでした。

<ネタバレ解説>
・炭治郎は亡き父に代わり、長男として家族を守るため炭を売り生計を立てていました。

家族が鬼に襲われた日も町まで炭を売りに行っていて、遅くに帰ろうとしたところ三郎じいさんに引き留められます。

その日は泊めてもらい、翌朝自宅に向かう炭治郎は血の匂いを嗅ぎつけ、家族の凄惨な姿を目撃してしまうのでした。

・水柱である冨岡は、本来ならば鬼殺隊として鬼の頸を切らなくてはならない立場です。

しかし、鬼になっても兄の炭治郎を庇おうとした禰豆子を見て、他の鬼とは違うのではと感じ、独断で禰豆子を活かす決断をしました。

冨岡のこの行動は鬼殺隊の規則違反にあたります。

・炭治郎に修行を付けてくれた鱗滝は、鬼殺隊員の育成を担う『育て』の1人。

冨岡の師匠であり、元水柱でした。

常に天狗のお面をつけています。

冨岡からの手紙を受け炭治郎の様子を見に来ますが、その優しすぎる性格をすぐに見抜き炭治郎に鬼殺隊はムリだと感じていました。

また、鱗滝は過去13人の弟子を最終選別へと送り出しましたが、誰一人帰ってきませんでした。

これ以上子どもを死なせたくないと感じていた鱗滝は炭治郎を最終選別に行かせるつもりはなく、最終課題として岩を斬るという無理難題を出しました。

・炭治郎は大岩を斬ることが出来ないまま半年が経っていました。

焦りや不安を感じていると、どこからか狐のお面をつけた少年が現れ木刀で炭治郎に襲い掛かってきます。

少年の攻撃で気絶した炭治郎が目覚めると真菰という少女が、少年が錆兎という名であることや全集中の呼吸のやり方を教えてくれ、炭治郎の悪癖も指摘しました。

そして錆兎と真菰との訓練を半年続けた炭治郎は、ついに大岩を斬ることに成功するのでした。

炭治郎を強くしてくれた2人もまた鱗滝の弟子でしたが、実は既に死亡していることが明らかになります。

・最終選別の合格条件は、鬼がいる山で7日間生き残ることです。

初めは鬼に怯みながらも順調にことを進める炭治郎でしたが、鱗滝に貰った狐のお面を見て怪しい笑みを浮かべる鬼がいました。

手鬼というその鬼は47年前に鱗滝に捕まったことで恨みを抱いており、その恨みからこれまでに鱗滝の弟子を13人食べていたのです。

そしてその中にはもちろん錆兎と真菰も含まれています。

それを知った炭治郎は自分がここで手鬼を倒すと強く決意し、水面斬りを放つのでした。

2巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ 沼鬼との戦い・鬼舞辻無惨邂逅編>
最終選別を突破した炭治郎が鱗滝の家に戻ると、ずっと眠り続けていた禰豆子が目を覚ましていました。

炭治郎と禰豆子、そして鱗滝は互いに抱きしめ合い涙するのでした。

それから数日後、炭治郎は禰豆子と共に鬼殺隊として初めての任務に向かいます。

その町では夜になると少女が消えるという不可解な出来事が続いていました。

調べてみると血鬼術という異能使う鬼(沼鬼)がいることが判明。

沼鬼との戦いに苦戦する炭治郎でしたが、禰豆子の加勢もあり何とか倒すことに成功します。

そして、すぐに次の任務の為浅草へと向かった炭治郎は、そこで鬼舞辻無惨と出会うのでした。

人間の姿をしている鬼舞辻の正体に気付く炭治郎でしたが、鬼舞辻は近くの男性を鬼に変え現場を混乱させます。

そしてその混乱に乗じて鬼舞辻はその場を去るのでした。

鬼にされた男性を放っておくことができず身動きが取れなくなってしまった炭治郎ですが、ここに珠世と愈史郎が現れます。

2人に助けられた炭治郎は禰豆子と共に珠世の家に案内されますが、鬼舞辻からの指示を受けた二人組の鬼に襲撃されるのでした。

<ネタバレ解説>
・最終選別では5人が生き残ったことが明らかになりましたが、この時描かれたのは炭治郎・善逸・カナヲ・玄弥の4人で、伊之助はいませんでした。

伊之助がいなかった理由については鼓屋敷編で善逸の口から「誰よりも早く入山して誰よりも早く下山した奴だ!せっかち野郎!」と解説されています。

・鬼殺隊に入隊した炭治郎は、鱗滝が作ってくれた特製の箱に禰豆子を入れて背負い共に任務に向かいます。

禰豆子がよく眠る理由は鱗滝によって「人を食べない代わりに、寝て体力を回復しているのではないか」と解説されています。

・任務に向かう前、炭治郎は鱗滝から

【鬼舞辻は人間を鬼に変える力を持っていること】

そして

【禰豆子を人間に戻す方法を知っているかもしれないこと】

を聞かされます。

そのことを思い出した炭治郎は、沼鬼に鬼舞辻について尋ねますがその瞬間沼鬼は恐怖で震えあがり、結局何も聞き出すことは出来ませんでした。

これは鬼舞辻の呪いによるものです。

・禰豆子が寝たきりになっていた期間、鱗滝は禰豆子に

「人間は皆お前の家族だ!人間を守れ!鬼は敵だ!」

と言い聞かせていました。

その甲斐あってか禰豆子は人を襲わず鬼と戦う鬼となり、炭治郎の任務の手助けをしています。

・鬼舞辻が起こした騒動から炭治郎を助けてくれた珠世と愈史郎の正体は鬼でした。

そして、鬼でありながら鬼舞辻を殺したいと考える珠世と、禰豆子を人間に戻す方法を知りたいと考える炭治郎は協力関係になります。

鬼を人間に戻す方法を必ず見つけ出したいと考える珠世は、炭治郎に①禰豆子の血の調査②鬼舞辻の血が濃い鬼の血を採取という2つの頼みごとをするのでした。

3巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ 鼓屋敷(つつみやしき)編>

鬼舞辻の指示で炭治郎たちを追ってきた鬼は矢琶羽と朱沙丸といい、自身を十二鬼月だと名乗ります。

矢琶羽の矢印を使う攻撃、朱沙丸の毬を使う攻撃はどちらも炭治郎を苦戦させるものでしたが、珠世や愈史郎、禰豆子の協力もあり何とか勝利することが出来ました。

珠世たちと別れた炭治郎が次の任務地に向かっていると、道端で女性に縋りつき号泣している少年の姿が。

この少年が共に最終選別に合格した同期の我妻善逸だと知った炭治郎は、善逸を女性から引きはがし共に任務に向かう事にします。

指示された場所に行くとそこでは幼い兄妹が泣いていました。

話を聞くと攫われた兄を追ってきたというので、炭治郎と善逸は屋敷の中へと進みます。

屋敷の主は鼓を操る響凱という鬼で、炭治郎は響凱の血鬼術と前の戦いの傷が治っていない自身の状態に心が折れかけますが、己を鼓舞し交戦するのでした。

一方で善逸は炭治郎と離れ、伊之助と出会ったり別の鬼と対峙したりと、善逸なりに奮闘していました。

<ネタバレ解説>
・朱沙丸は自身を十二鬼月と名乗っていましたが、それは鬼舞辻に騙されていただけで実際は十二鬼月ではありません。

最後は鬼舞辻の名を口にしたことで呪いが発動し消滅してしまいます。

また鬼舞辻の呪いには、思考や位置情報が鬼舞辻に筒抜けになり支配から逃げられないという効果もありました。

この呪いにかかっていないのは、珠世と禰豆子の2名だけです。

・鼻が利く炭治郎に対して、善逸は耳が良いという特性を持っていました。

屋敷に到着した際には、ただ一人鼓の音を気味悪がり、炭治郎よりも先に屋敷の違和感を察知していました。

・屋敷の外で泣いていた兄妹には、禰豆子が入った木箱と一緒に待機するように伝えていましたが、2人は禰豆子を置いて屋敷に入ってきてしまいます。

仕方なく炭治郎と妹のてる子、善逸と兄の正一が行動を共にします。

・初登場時の伊之助は好戦的で力比べが全てという考え方でした。

そのため鬼殺隊でありながら人間にも攻撃的な態度を取っています。

・異常に憶病な善逸は、響凱とは別の鬼と対峙し恐怖のあまり気を失ってしまいますが、睡眠状態のままそれまでとは別人のような動きを見せ、鬼の頸を斬って見せました。

しかし無自覚中の行動なので、善逸は正一が鬼を倒したと誤解するのでした。

・正一とてる子の兄・清が鬼に狙われたのは稀血と呼ばれる、珍しい血の持ち主だったためです。

稀血と呼ばれる人間は、その肉体や血の栄養血が非常に高く、鬼は稀血の人間を一人食べるだけで、普通の人間の50~100人分に相当する栄養を得る事が出来ます。

・前の戦いで既にボロボロの炭治郎が、響凱との戦いに勝利できたのは、戦闘中に落ちてきた響凱が手書きした原稿用紙を踏まないようにしたおかげでした。

炭治郎はこの動きのおかげで、負担の少ない体の動かし方に気付きます。

隙の糸を見つけた炭治郎はそのまま水の呼吸・玖ノ型、水流飛沫・乱で響凱の頸を斬るのでした。

4巻のあらすじ・ネタバレ解説

鬼の禰豆子が入った木箱を狙う伊之助と、それを守ろうとする善逸が対峙しているところに、響凱との戦いを終えた炭治郎が清たちを連れて戻ってきます。

話し合いにならない伊之助に対して、炭治郎はついに頭突きを食らわせ気絶させるのでした。

その後遺体を埋葬し、清たちと別れた炭治郎一行は、藤の家紋の家で療養。ケガが完治するとすぐに次の任務の為、蜘蛛の家族となった鬼がいる那田蜘蛛山へと向かいます。

恐怖で入山を渋る善逸を置き去りにし、山の中に入って行った炭治郎と伊之助は、母蜘蛛に操られた鬼殺隊員に襲われるのでした。

一方で、少し遅れて入山した善逸は人面蜘蛛の攻撃によって、自らが徐々に蜘蛛になる毒を受けショックのあまり気絶してしまいます。

しかしその状態で善逸は覚醒し、霹靂一閃の六連撃を成功させ兄蜘蛛を倒すのでした。

時を同じくして、山の中へと進んでいた炭治郎たちは鬼の少女・姉蜘蛛を発見します。

彼女の後を追っていくと、そこには大柄な体格をした父蜘蛛が現われるのでした。

<ネタバレ解説>
・伊之助の激しい攻撃から木箱を守り抜いた善逸は、そこから聞こえる音によって初めから箱の中に鬼が入っていることに気付いていました。

分かったうえで死守した理由は【炭治郎が命よりも大切なものだと言っていたから】です。

・炭治郎たちが療養するために立ち寄った藤の家紋の家は、昔鬼狩りに命を救われた一族で、その恩から無償で鬼狩りたちのサポートをしていました。

医者の診察によって全員あばら骨が折れる重傷を負っていたことが判明します。

・木箱から出てきた禰豆子を見た善逸は、炭治郎が可愛い女の子を連れていることに怒りを爆発させますが、妹だと知った途端態度が変わります。

・那田蜘蛛山に先に入山していた10名の隊士たちは、母蜘蛛に操られ斬り合いをさせられていました。

母蜘蛛の行動はそれだけでは収まらず、生身の人間をまるで人形遊びでもしているかのように操り斬殺します。

伊之助は獣の呼吸・漆ノ型、空間識覚で、母蜘蛛の居場所を探し出し炭治郎と共にその鬼の元へと急ぎました。

2人は協力しながら鬼と交戦します。最終的に、母蜘蛛の悲痛の想いを感じ取った炭治郎が咄嗟に技を変え、干天の慈雨で頸を斬りました。

・善逸は兄蜘蛛との戦いで、唯一の持ち技である霹靂一閃のレベルを上げることに成功します。

育手のじいちゃん・桑島が言った「1つのことしかできないなら、それを極め抜け。

そして極限までたたき上げ、誰よりも強靭な刃となれ」という言葉を思い出し、見事それを成し遂げ、兄蜘蛛に勝利しました。

5巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
炭治郎と伊之助は父蜘蛛と対峙しますが、その肉体はあまりにも固く日輪刀で斬ることが出来ず、苦戦していました。

そんな炭治郎は父蜘蛛に吹き飛ばされてしまいます。

一人残された伊之助は諦めることなく鬼に立ち向かいますが、脱皮によってパワーアップした父蜘蛛の攻撃を食らい窮地に追い込まれるのでした。

しかし伊之助は、そこに駆け付けた冨岡によって助けられました。

一方で、父蜘蛛に吹き飛ばされた炭治郎は累と呼ばれる少年の鬼に出会います。

塁によって刀が折られてしまった炭治郎を間一髪で作ったのは禰豆子でした。

本物の兄弟の絆に感動した塁は、禰豆子を渡すように炭治郎に言います。

当然炭治郎がそんなことを承知するはずありませんでしたが、累の糸に禰豆子が捕まってしまい、自身も走馬灯を見る程追い詰められてしまいました。

しかし新技でなんとか死を回避し、禰豆子の血鬼術との協力技で累の頸を斬りますが、累は炭治郎に頸を斬られるよりほんの少し早く、自分で自分の頸を斬っていたため留めはさせませんでした。

復活した累の攻撃にもうダメかと思ったその時冨岡が駆けつけ、炭治郎があれだけ苦戦した累の頸をあっさりと斬り落とします。

その頃、胡蝶しのぶは必死に逃げる姉蜘蛛に笑顔で迫り、藤の花の毒で殺すのでした。

<ネタバレ解説>
・炭治郎と伊之助は当初父蜘蛛が十二鬼月だと思っていましたがそれはミスリードで、本当の十二鬼月は累です。

累の強さは圧倒的で炭治郎が吹き飛ばされた時に現れた別の鬼殺隊士が一瞬で、バラバラに切り刻まれるほどでした。

・これまで山の中でたったひとりで暮らしてきた伊之助は父蜘蛛との戦いの中で、炭治郎や藤の家紋の家のおばあさんの言葉を思い出し、心を鼓舞します。

この行動は今までの伊之助には決して見られなかったもので、人と接するようになったことで彼の人間性が成長していることが伝わる瞬間でした。

・炭治郎は累との戦いの中で新技・ヒノカミ神楽、円舞を繰り出します。

これは今までの水の呼吸の攻撃とは異なり、炭治郎の日輪刀は炎をまといました。

ヒノカミ神楽を発現させるきっかけとなったのは、幼い頃に父から正しい呼吸について聞いている場面の走馬灯をみたことでした。

つまりヒノカミ神楽を扱うための呼吸法は、代々竈門家に受け継がれてきたということになります。

・禰豆子の血鬼術・爆血は、自らの血を爆熱させることで血が付着したものを焼却・爆裂させる術です。

この血鬼術を使い、累の糸を焼ききり炭治郎を援護するのでした。

爆血の効果は対象の焼却・爆裂のみではなく、鬼が生み出した毒の焼却や解毒、他の鬼の血鬼術を弱める効果まであります。

・冨岡が累を倒した時に使用した技は【水の呼吸・拾壱ノ型 凪】で、これは冨岡が独自に生み出した技です。

・胡蝶は人一倍小柄で、柱の中で唯一鬼の頸を斬ることが出来ませんでした。

しかし藤の花から鬼を殺せる毒を抽出しその調合に成功したすごい人物です。

胡蝶の戦闘スタイルは毒殺のため日輪刀のデザインは他の柱や隊士と異なり、刀身から毒を注入できる特殊仕様となっています。

人間を蜘蛛に変える毒に苦しむ善逸たちの治療にも尽力し、那田蜘蛛山では大きな活躍を見せました。

6巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
累との戦いを終えたばかりの炭治郎と禰豆子は息つく間もなく、胡蝶と胡蝶の継子・栗花落カナヲに狙われます。

炭治郎を庇おうとする冨岡とその態度にイラつく胡蝶の元に、鴉から【炭治郎と禰豆子を本部に連れ帰るように】との伝令が入りました。

炭治郎は柱が勢揃いする場へと連行され、そこで禰豆子は柱から非難・拒絶されます。

そんな中現れた鬼殺隊のトップであるお館様は、竈門兄妹を認める考えを示しますが、柱達は反対。

遂には風柱・不死川実弥が禰豆子の目の前に流血した自身の腕を突き出します。

激しく動揺する禰豆子でしたが、最後まで不死川に襲い掛かることはありませんでした。

ひとまず裁判を乗り切った炭治郎は、治療のため蝶屋敷へと連行され、そこで伊之助・善逸との再会を果たします。

3人は機能回復訓練や自主的な鍛錬を経て【全集中・常中】を会得し、確実に強くなっていました。

その頃鬼舞辻によって招集された下弦の鬼たちは、次々に鬼舞辻に殺されていきます。

しかし、唯一鬼舞辻から血を分けられた下弦の壱が怪しい動きを見せていました。

<ネタバレ解説>
・鬼を退治することが職務である鬼殺隊にとって、鬼の禰豆子は殺すべき対象です。

そして、鬼を庇うだけでなく連れて歩くなど立派な隊律違反となります。

そのため、裁判は

【隊律違反を犯した炭治郎・冨岡の処遇】

【鬼の禰豆子をどうすべきか】

を裁くために開かれました。

・参加した柱は

①水柱・冨岡義勇 

②蟲柱・胡蝶しのぶ 

③炎柱・煉獄杏寿郎 

④音柱・宇髄天元 

⑤霞柱・時透無一郎 

⑥恋柱・甘露寺蜜璃 

⑦蛇柱・伊黒小芭内 

⑧風柱・不死川実弥 

⑨岩柱・悲鳴嶼行冥

の9名です。

・鬼である禰豆子と、隊律違反を犯した炭治郎をお館様が容認した理由は

【炭治郎が鬼舞辻と接触し、さらに鬼舞辻から追っ手を放たれている】

【禰豆子は人を襲わない非常に珍しい鬼で、鬼舞辻への繋がりになる可能性がある】

と考えていたからです。

また

【もしも禰豆子が人を襲った場合、鱗滝・冨岡・炭治郎が切腹する】

と、3人の命が懸けられ、禰豆子が人を襲わない保証人に元水柱の鱗滝が名乗り出ていた事も大きいでしょう。

・炭治郎より先に蝶屋敷で治療を受けていた善逸と伊之助は、共に重症でした。

善逸は蜘蛛の毒で身体が縮み、伊之助は激しくふさぎ込んでいましたが一命を取り留めています。

・その後、炭治郎は25日かけて

【全集中・常中】

を会得、善逸と伊之助も炭治郎からコツを教わりながら9日後に会得するのでした。

・十二鬼月は上弦と下弦、それぞれ6名ずつの計12名で構成されています。

鬼舞辻の血をより多く分け与えられれば、さらに強くなれるものの適応できず死んでしまう可能性もありました。

7巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ 無限列車編>
炭治郎たちは新たな任務のため、無限列車で炎柱・煉獄杏寿郎と合流します。

列車では早速現れた鬼の頸を煉獄が一瞬で斬りますが、彼らはいつの間にか眠らされていてこれは既に夢の中の出来事でした。

4人はそれぞれ深い眠りに落ち夢を見せられます。

そんな炭治郎たちに近付く4人の人間の姿が。

彼らはそれぞれの腕と自分の腕を縄で繋ぎ、夢の中へと侵入し【精神の核】を破壊しようとしていました。

その頃夢の中の炭治郎は、覚醒し列車に戻らなければならないことに気付いてはいるものの、なかなか夢から出ることができません。

困っていると突然夢の中の炭治郎の身体が燃え始めます。

現実世界で唯一起きていた禰豆子が、血鬼術で炭治郎の身体を燃やしたのです。

おかげで覚醒した炭治郎は、現実に戻るには夢の中で自害する必要があると気付き、怯えながらも自分の首を斬り夢から出ることに成功しました。

未だ夢から醒めない煉獄たちを禰豆子に任せ、炭治郎は匂いを追って魘夢へとたどり着きます。

しかし魘夢は列車と融合しているため、倒すことが出来ません。

その後、目覚めた煉獄の指示に従い、伊之助と共に魘夢の急所を探し連撃技を繰り出すのでした。

<ネタバレ解説>
・下弦の壱・魘夢の血鬼術は、対象者を催眠術の要領で眠らせ思い通りの夢を見せることが可能で、心理攻撃が主な戦闘スタイルとなっています。

炭治郎には家族が生きている世界の夢を、善逸には禰豆子と2人で過ごす夢を、伊之助には子分たちと探検する夢を、そして煉獄には父と弟と過ごす夢を見せました。

・炭治郎たちの腕に結ばれた縄は魘夢が作ったものでした。

その縄を辿って対象者の夢に侵入し、精神の核を破壊することが出来ればその人物は廃人になります。

魘夢はこれを狙っていましたが、炭治郎の覚醒・禰豆子の血鬼術のおかげで全員回避することに成功しました。

・夢から醒めた炭治郎は匂いを辿って魘夢の元にたどり着きます。

鬼舞辻が殺したがっていた鬼狩りが炭治郎だと気付いた魘夢は、血鬼術で強制的に眠らせようとしますが覚醒方法を知った炭治郎は夢の中で何度も自害し目覚めるのでした。

・炭治郎の元に駆け付けた伊之助は、魘夢にとっては天敵でした。

なぜなら相手からの視線に敏感な上に、基本的に猪の被り物を身に着けている伊之助には、魘夢の血鬼術が効きにくかったからです。

・炭治郎と伊之助が魘夢と戦っている間、煉獄が5両・善逸と禰豆子が3両を守るため戦っていました。

8巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
遂に魘夢を倒した炭治郎たちでしたが、回復もままならないうちに上弦の参・猗窩座が現れ、煉獄に「鬼にならないか」と提案するのでした。

相容れない猗窩座と煉獄は、目で追えない程の激しい戦いを繰り広げます。

結果、煉獄は破れ猗窩座は夜が明ける前にその場を立ち去りました。

煉獄の最期の言葉を聞いた炭治郎たちは失意の中、無限列車での任務を終え療養のため再び蝶屋敷へと戻るのでした。

療養中の炭治郎は、煉獄からの遺言を届けるため屋敷を抜け出し煉獄の弟・千寿郎が暮らす煉獄の生家を訪ねます。

その後、回復した炭治郎たちは、訓練と任務をこなしていたある日、音柱・宇髄の任務に同行することになりました。

<ネタバレ解説>
・炭治郎と伊之助が列車と融合する魘夢の頸の骨を斬ったことで、脱線事故が起きてしまいますが、煉獄が連続で技を繰り出し衝撃を軽減させ、被害を最小限に抑えました。

・破壊殺と呼ばれる猗窩座の血鬼術は、他の鬼と比べると至ってシンプル。

身体能力を強化し高火力の攻撃を繰り出します。「強さ」に執着する猗窩座は、鬼の不死性を鍛錬の永続に活用し、自身の戦闘力を上げ続けていました。

それ故、肉体的にも精神的にも強い煉獄に好意を抱き、鬼となり共に永遠に戦い続けたいと考えたのが、煉獄を鬼に誘った理由です。

・煉獄は炎の呼吸奥義・玖ノ型、煉獄で最大打点の攻撃を繰り出しますが、次の瞬間炭治郎の目に映ったのは猗窩座の腕が腹部に貫通した煉獄の姿でした。

煉獄はそんな状態でも猗窩座を倒すことを諦めてはおらず、腹部に貫通した猗窩座の腕を固定したまま頸に斬りかかります。

猗窩座は煉獄から逃げられないことと、夜が明けてきたことに焦り、最終的に自ら腕を切り捨て日の当たらない森の奥へと一目散に逃走するのでした。

煉獄は猗窩座との戦いで致命傷を負い死亡となりました。

・炭治郎は逃げる猗窩座に自身の日輪刀を投げつけ、刀は猗窩座の胸部を貫通しました。

刀を失くしたことで炭治郎は後に、鋼鐵塚に激怒され夕方から夜明け近くまで追いかけまわされました。

・煉獄の生家で炭治郎の耳飾りを見た瞬間、煉獄の父・槇寿郎は高圧的な態度を取ります。

このとき槇寿郎の口から、日の呼吸が全ての呼吸の始まりであることが語られました。

その後、千寿郎がもってきた書物に手がかりがあると思われましたが、恐らく槇寿郎によってボロボロに破かれていたため、千寿郎は書物の修復を申し出るのでした。

・炭治郎は煉獄家を出る際、千寿郎から煉獄が使っていた日輪刀の鍔を託されます。

9巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
宇髄と共に遊郭へとやってきた炭治郎たち。

先に遊女として遊郭に潜入していた宇髄の嫁達を探すため、炭治郎たちも女装し遊郭内へと潜り込みます。

伊之助は荻元屋で鬼の気配を察知するも逃げられますが、善逸は京極屋で鬼に接触していました。

一方、炭治郎はときと屋で足抜けの噂を耳にし、宇髄の嫁である須磨も足抜けしたとの話を聞き怪しむのでした。

その後、定時連絡の為集まっていた炭治郎と伊之助の元に宇髄が現れ、善逸が消息不明になったと告げます。

宇髄は2人に遊郭を出るように伝え、自身は再び任務へと戻っていくのでした。

残された炭治郎と伊之助は、その日の夜落ち合う約束をしていましたが、炭治郎は上弦の鬼・堕姫と接触します。

一方伊之助は、鬼の巣へ続く穴を発見し潜入、そこで善逸・宇髄の嫁たちを救出し、帯状の鬼と戦っていた所、天井からド派手に宇髄が合流するのでした。

<ネタバレ解説>
・音柱・宇髄天元は、雷の呼吸の派生である音の呼吸の使い手です。

自らを『派手を司る祭りの神』と自称する宇髄は元忍者で、3人の嫁達も全員元くのいちでした。

・荻元屋に潜入した伊之助は、宇髄の嫁であるまきをが体調不良で部屋から出てこないとの話を聞き、調べに行きます。

実際は体調不良ではなく帯状の鬼に拘束されていたわけですが、伊之助が駆け付けた時には部屋の中は酷く荒れ、すでにまきをの姿はありませんでした。

すぐに鬼が天井裏に逃げたことに気付く伊之助でしたが、あと一歩のところで逃げ切られてしまいます。

・京極屋に潜入した善逸は、少女の泣き声に反応します。

泣いている理由を尋ねようとしたところ、突然威圧的な鬼の気配を察知し驚いていました。

あれだけ耳の良い善逸ですら、すぐ後ろに立たれるまで鬼の存在に気付けなかったほど、気配を消されていたのです。

穏便に済ませようと考える善逸でしたが、花魁のフリをした鬼(=堕姫)が少女に対して酷い態度を取るので、思わず止めに入ったところ吹っ飛ばされてしまうのでした。

しかしこの時善逸が受け身をとったことで遊女ではなく鬼殺隊だとバレ、善逸は拘束されてしまいます。

・ときと屋に潜入した炭治郎は、足抜けという鬼にとって非常に都合のいいシステムの存在を知りました。

そして須磨もまた足抜けしたのだという話を聞き、須磨が姿を消したのは鬼の仕業だと確信を持ちます。

・上弦の陸・堕姫は、その正体を隠し江戸時代の頃から(つまり最低でも100年以上前)花魁として人間になりすまし生活していました。

性悪で気に入らないことがあると癇癪を起こすような性格です。

血鬼術によって自分の身体から生み出した帯を自由自在に扱うことが可能で、帯の中に人間を取り込む・硬質化させた帯で対象を破壊・帯を柔軟に動かし相手からの攻撃を躱すなどといった汎用性の高い能力を持っています。

・善逸や宇髄の嫁達を拘束していた帯状の鬼も堕姫の能力によるものです。

帯の中に取り込まれた人間は、日輪刀で帯を斬ることで救出することができます。

10巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
堕姫は逃げてきた帯状の鬼と合流したことでより強力な敵となりましたが、炭治郎はヒノカミ神楽で必死に応戦します。

しかし体力の限界を超え倒れる炭治郎。そんな兄のピンチを妹の禰豆子が助けます。

禰豆子は堕姫に足や体を分断されますが、驚異的なスピードの超回復を見せ、それと同時に今まで以上に鬼らしい風貌へと変化するのでした。

身体能力もさらに上がり堕姫を圧倒する禰豆子でしたが、あろうことか人間にまで襲い掛かろうとしてしまいます。

間一髪のところで炭治郎が止めに入り、暴走する禰豆子に母が昔歌ってくれた子守唄を聞かせ落ち着かせました。

一方堕姫は宇髄によってあっという間に頸を斬られます。

しかし、頸を斬っても何故か消滅しない堕姫。

すると、堕姫の中から、妓夫太郎と名乗るもう一人の鬼が現れ、炭治郎たちは二手に分かれて堕姫と妓夫太郎の頸を同時に狙う事にします。

<ネタバレ解説>
・堕姫との戦いの中で炭治郎の日輪刀は刃こぼれしてしまいます。

堕姫はこれを刀鍛冶の実力不足だと侮辱しますが、炭治郎は自身の身体が水の呼吸に不適合なのではと考えます。

ただその時点での炭治郎の身体能力では、ヒノカミ神楽を連発することは出来ませんでした。

しかし人間を侮辱し、理不尽な主張を繰り返す堕姫に怒りを抑えることが出来なくなった炭治郎は、それまでとは明らかに異なる力を発揮します。

あと一歩のところまで追いつめた瞬間、炭治郎の身体は限界を迎え動けなくなります。

この時炭治郎を止めたのは鬼に殺された妹の花子でした。

花子の言葉が無ければ、炭治郎はあの時体力の限界だけでなく命の限界も通り越し、死亡していたと思われます。

・今までとは比べ物にならない程凶暴性を増し、急速に鬼化した禰豆子。

その原因は

【炭治郎をひどく傷付けた堕姫に対する怒り】

【堕姫に流れる鬼舞辻の血の濃さ】

にありました。

覚醒した禰豆子の再生速度は堕姫以上、つまり上弦の鬼の中でも上位の鬼に匹敵する能力となります。

自我を失い人間にも襲い掛かろうとする禰豆子でしたが、炭治郎が歌った子守唄で母の愛情を思い出し涙した結果眠りにつきました。

鬼化した禰豆子が初めて炭治郎を襲った時に見せた涙を思い出しますね。

・堕姫が宇髄に頸を斬られても消滅しなかった理由は、上弦の陸は妓夫太郎と堕姫2人で1人の鬼だからです。

本来正式に上弦の陸の座に位置するのは妓夫太郎で、堕姫はおまけのようなものともいえます。

そのため堕姫は実力不足で宇髄に

「上弦の鬼じゃない」

と言われていたのです。

彼らを消滅させるには2人の頸を同時に斬らなくてはならないという条件も、妓夫太郎と堕姫が2人で1人の鬼として存在していることが原因です。

・真の上弦の陸である妓夫太郎は、113年もの間その地位を守り抜くほどの強さを持っていました。

上弦の鬼となってから妓夫太郎は22人もの柱を倒しています。

血鬼術で自身の血を鎌に変化させることが可能。致死性の高い毒も併用するため、対峙すると非常に厄介な鬼です。

11巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
炭治郎と善逸のフォローもあり、堕姫の頸を斬ることに成功した伊之助は彼女の頭部を抱え、胴体と繋がらないよう逃げ回りますが、背後から妓夫太郎に刺されてしまうのでした。

そのまま総攻撃を受け全員気を失ってしまいます。

少しして目を覚ました炭治郎は妓夫太郎に侮辱されますが、意識を取り戻した宇髄の加勢もあり、頸を斬ることに成功しました。

同じころ善逸と伊之助も堕姫の頸を斬り、炭治郎たちの勝利かと思えましたが、妓夫太郎の最期の攻撃が炸裂します。

意識を取り戻しても動くことのできない炭治郎を禰豆子が背負い、現場の様子を見に行くとボロボロの善逸と毒で瀕死状態の伊之助の姿が。

今すぐ処置しなければ死んでしまうレベルでしたが、禰豆子の血鬼術で伊之助の体内の毒を飛ばし蘇生することに成功します。

同様に宇髄も回復させることができました。

仲間の無事を確認した炭治郎が、頸を斬った妓夫太郎と堕姫の元へ向うと、2人は頸だけになってまで言い争っていました。

2人のケンカは徐々にヒートアップし、互いの存在を否定するような言葉の言い合いになります。

そんな妓夫太郎と堕姫を見た炭治郎は2人の言葉を遮り、2人は人間だった時の記憶を思い出しながら消えていくのでした。

<ネタバレ解説>
・途中、援護に入った雛鶴が妓夫太郎に狙われるピンチに見舞われましたが、炭治郎が助け出します。

この時炭治郎は、水の呼吸とヒノカミ神楽の同時発動に成功しました。

その結果、水の呼吸だけの時よりも攻撃力は高くなり、ヒノカミ神楽だけの時より長く動けるようになります。

・堕姫の頸を持って走る伊之助は、妓夫太郎に背後から一突きにされますが、この時妓夫太郎は宇髄と戦っているはずでした。

なぜ妓夫太郎が自由に動けたのかというと、宇髄がやられてしまったからです。

宇髄の片腕は完全に分断され、静かに倒れていました。

・伊之助、宇髄は妓夫太郎の毒で瀕死状態でしたが、無事蘇生しました。

これは禰豆子の血鬼術【爆血】の効果によるものです。

爆血最大の利点は、鬼の細胞にのみ反応する事。

つまり、人間に対して発動してもその人の身体や衣服は燃えません。

しかし、鬼が生み出した毒には反応するので、伊之助、宇髄の体内に残る毒を解毒することができました。

炭治郎も気を失っている時に禰豆子から同様の処置を受けたため、死を回避できています。

・妓夫太郎と堕姫は消える直前に人間だったころの記憶を思い出していて、堕姫の人間の頃の名前が梅であったことが判明します。

妓夫太郎と梅を鬼にしたのは当時の上弦の陸・童磨でした。

炭治郎が止めに入るまで激しい言い争いをしていた2人ですが、最後の最後には仲直りして消えていきます。

・妓夫太郎と梅、炭治郎と禰豆子は共通点が多く、炭治郎自身も「ひとつ違えばいつか自分自身がそうなっていたかもしれない」と思うほどでした。

この二組の兄妹にある大きな違いは、まず死を避けられなかった梅に対して、禰豆子は鬼となり生きていたこと。

この場合梅を助けるには鬼になる以外の選択肢がありません。

次に、周りからの愛があったかどうか。竈門兄妹は家族や周りから受けた愛情をエネルギーに変えることができましたが、妓夫太郎と梅は他者からの愛情を知りません。

それ故、全てが恨みや憎しみといった負の感情に変換されていったのでしょう。

12巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
鬼舞辻は上弦の鬼達を招集し、妓夫太郎と堕姫が鬼殺隊に敗れたことを知らせます。

一方で遊郭の戦いから2か月ぶりに目を覚ました炭治郎は、相当お怒りの鋼鐵塚が待つ刀鍛冶の里へと向かいました。

そこで恋柱・甘露寺蜜璃と、鬼殺隊の同期・不死川玄弥と出会います。

翌日森の中で、霞柱・時透無一郎が里の子どもに迫っているのを目撃した炭治郎は止めに入りますが、反撃に遭い気絶。時透はこの里に伝わる戦闘用のからくり人形『縁壱零式』の鍵を奪い、討ち合いに勝利し去っていくのでした。

人形は時透によってボロボロにされましたがまだ動くと分かり、炭治郎は少年の提案で縁壱零式を使用した壮絶なスパルタ特訓を行います。

次の日刀鍛冶を探しているという時透と炭治郎が会話していると、突然上弦の鬼が現れました。時透は素早く鬼の頸を斬りますが消滅するどころか分裂し、別の鬼が現れるのでした。

<ネタバレ解説>
・上弦の陸が堕とされたことを伝えるため鬼舞辻によって招集された鬼は①上弦の壱・黒死牟 ②上弦の弐・童磨 ③上弦の参・猗窩座 ④上弦の肆・半天狗 ⑤上弦の伍・玉壺でした。

・2か月の眠りから目覚める直前、炭治郎は夢(記憶の遺伝)を見ていました。

そこに炭吉という男性が現れます。炭吉は炭治郎の先祖で戦国時代を生きていました。

そんな住吉の家を訪れていた人物こそ『鬼滅の刃』におけるキーパーソンの【継国縁壱】です。

縁壱は始まりの呼吸と称される日の呼吸の使い手で、鬼殺隊最強の剣士でした。

竈門家に代々伝わる「ヒノカミ神楽」と「耳飾り」の源流は彼にあり、縁壱零式のモデルとなった人物です。

・ここからの舞台となる刀鍛冶の里は、職人が暮らす里であるため厳重に守られています。

行き方は限られた人物にしか知らされず、炭治郎は目隠し・耳栓・鼻栓のフル装備で、なおかつ隠におんぶされた状態で現地入りしました。

・森で出会った霞柱・時透無一郎はわずか14歳、しかも剣を握ってたった2か月で柱となった天才剣士です。

風の呼吸から派生した霞の呼吸の使い手。

ある理由から記憶を失っており、頭に霞がかかったような状態で、物事をすぐに忘れてしまうという後遺症を患っています。

大人しそうに見えますが、自身が優先すべきと考えることに対して邪魔が入った際には容赦なく対峙し、場合によっては強行突破することも。

炭治郎が気絶させられたのも、こういった時透なりの行動原理にしたがった結果です。

後に時透は始まりの呼吸である日の呼吸の使い手の子孫であることが判明します。

・炭治郎はスパルタ特訓の中で、隙の糸とは異なる新たな匂いを発見しました。

その結果、炭治郎は動作余地が可能となります。

こうして初めは手も足も出なかった縁壱零式との訓練が、徐々に成立していき炭治郎からも攻撃を浴びせることが出来るようになりました。

すると炭治郎の一撃で人形が崩れ、中から300年以上前の刀が出てきます。

この刀の詳細は明かされていませんが、戦国時代の刀・滅の字が入った鬼殺隊士のもの・既に色変わりした黒刀・縁壱をモデルに作られたカラクリ人形から出てきたといったところから、縁壱の刀である可能性が高いと思われます。

13巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
上弦の肆・半天狗の分身である2体に応戦する炭治郎・禰豆子・玄弥でしたが、その頸を斬ることで分死体は4体に増えてしまいました。

しかし炭治郎たちは鬼の分裂には限度があることに気付きます。

一方で分身体の鬼達は、いくら攻撃を食わらせても動きを止めない玄弥に疑問を抱いていました。

必死で応戦する3人でしたが、炭治郎と禰豆子が鬼の攻撃により気絶してしまいます。

その頃時透は上弦の伍・玉壷と対峙していましたが、押されつつありました。

複数の鬼の出現で窮地に追い込まれる刀鍛冶の里ですが、そこに甘露寺も駆けつけ反撃に出ます。

炭治郎たちも復活し再び分身の鬼達に迫り、ようやく本体を見つけますがそこには新たな試練が待ち受けていました。

<ネタバレ解説>
・分裂鬼とも呼ばれる上弦の肆・半天狗の血鬼術は文字通り分裂です。

本体の半天狗に強いストレスがかかると、その時の感情に適した分身が産み出されます。

半天狗が産み出す4体の分身は、①空を飛び音波攻撃を使用する空喜 ②雷撃を使用する積怒 ③三叉槍を使用する哀絶 ④突風攻撃を使用する可楽 です。

必要に応じて喜怒哀楽を組み合わせて新たな分身を産み出すことも可能となっています。

・何度攻撃をあたえても玄弥が死ななかった理由は、彼の特異体質に起因します。鬼殺隊士でありながら、全集中の呼吸が使えず、剣の才能も無かった玄弥ですが、彼は異常な消化器官を活用し、鬼を食べることで一時的に鬼の能力を得ることが可能でした。

これを鬼喰いといいます。

鬼を食べた玄弥は、身体能力・不死性・超回復といった鬼特有の能力を使うことができました。

しかし当然デメリットもあり、負担が大きいため鬼化している時の玄弥は理性や判断力が落ちてしまいます。

・時透と対峙した上弦の伍・玉壺の血鬼術・壺は、壺を媒体にした空間転移が可能となっています。

また異空間となっている壺の中に人間を引きずり込むこともできます。比較的人間の姿をした鬼が多い中、玉壺は異形の鬼として分類することができ、玉壺の他には手鬼や蜘蛛鬼なども同じカテゴリーに入るでしょう。

また、収集した対象を眷属として操ることも可能だったり、魚を使い毒を浴びせる事も可能だったりと、手数の多い鬼となっています。

14巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
半天狗の本体にようやく迫った炭治郎でしたが、分裂していた喜怒哀楽が集結し異常な威圧感を放つ鬼が現われるのでした。

徐々に追い込まれていく炭治郎たちの元に甘露寺が駆けつけます。

甘露寺は想像を遥かに超える強さで鬼に立ち向かいますが、攻撃を食らい気絶してしまいました。

そこで炭治郎たちは気を失った甘露寺を守ります。

目を覚ました甘露寺は後輩たちの姿に感動し、再び立ち上がり炭治郎たちのサポートに全力を注ぎました。

炭治郎たちは半天狗の本体に迫り、遂に玄弥が大木を投げつけます。

一方で玉壷と対峙する時透は戦いの中で、忘れていた記憶や両親と双子の兄のことを思い出すのでした。

それにより覚醒した時透は身体が麻痺しているにもかかわらず、これまでの比にならないような俊敏な動きで玉壷に迫ります。

時透の迫力に本気を出す玉壷でしたが、霞の呼吸・漆ノ型、朧で鬼の頸を切り落とすのでした。

<ネタバレ解説>
・炭治郎たちのピンチに駆け付けた恋柱・甘露寺蜜璃は、甘露寺が独自に編み出した恋の呼吸の使い手です。

元々煉獄の継子として弟子入りし、炎の呼吸を学んでから独立しています。

甘露寺にしか扱えないであろう特殊な日輪刀を使い、アクロバティックな動きから攻撃を繰り出します。

甘露寺もまた特異体質の持ち主で、彼女の筋繊維は常人の八倍に値し、幼いころから尋常じゃないパワーを発揮することが可能でした。

この強靭な肉体に女性らしい柔軟性が加わることで、柱に上り詰める程の実力者となることができました。

しかし特異体質にはデメリットがつきもので、甘露寺は消費エネルギーが莫大なため、その可愛らしい見た目に反して驚くほどの大食漢です。

・時透の忘れていた記憶とは、双子の兄・有一郎とのやりとりでした。

【鬼に致命傷を負わされた兄の姿】

【そんな兄を侮辱する鬼の言葉】

それらに激昂した無一郎は夜明けまで鬼と応戦し最終的に日の光で鬼を消滅させました。

無一郎が家に戻ると、有一郎は死の直前まで弟の無事を神に祈り「無一郎の無は無限の無」という言葉を最期に息を引き取ります。

無一郎は有一郎が腐っていく様子をただただ眺め、自分にも蛆が湧くほどになったところで産屋敷の人間に保護されるのでした。

この出来事は無一郎に大きなショックを与え、その結果記憶喪失となり、物事をすぐに忘れ新しい事も覚えられないという後遺症が残りました。

記憶を取り戻してからは、それまでの冷酷さが消え、他人の為に無限の力を引き出すことが出来る本来の優しさを取り戻します。

さらに双子それぞれの良さを共存させ、更なる強さを身に着けていきました。

15巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
依然半天狗の本体を追う炭治郎・禰豆子・玄弥。

鋼鐵塚が研いでいた刀で半天狗の頸に斬りかかる炭治郎でしたが、それも不発に終わります。

そうこうしているうちに夜が明けはじめ、禰豆子の身体が灼けてしまうのでした。

焦る炭治郎でしたが禰豆子に促され半天狗の元へと走り、見事頸を斬ることに成功します。

しかし禰豆子は今頃太陽の光で灼けてしまったと落胆する炭治郎が振り返ると、そこにはなんと太陽を克服した禰豆子が立っていました。

戦いを終え柱合会議では、痣の発現とその効果が議題となります。

痣の発現、隊士の育成を目的とした柱稽古が行われることとなり、炭治郎は順調にクリアしていきました。

しかし不死川の訓練の際、玄弥を庇ったことが原因で激しい乱闘に発展してしまうのでした。

<ネタバレ解説>
・遂に太陽の光を克服した禰豆子でしたが、この現象はどういった条件から起こったのか。考えられる理由は以下の3つです。

①人間の血肉を一切口にしなかったから

鬼になっても人間の血肉を一切口にしなかったのは禰豆子だけです。

自我を保っている珠世や愈史郎でさえも、少量ですが人間の血を摂取しています。

禰豆子の血を研究し続けていた珠世は、禰豆子の血液が変化し続けることに驚き、太陽の光を克服する日もそう遠くないと考えていました。

②竈門家が特別な家系だったから

最終巻では炭治郎も鬼に変えられていますが、一瞬で太陽を克服しています。これまで誰一人として太陽を克服できた鬼はいなかったのに、炭治郎と禰豆子両名が短期間で連続して克服できたということは、竈門家は鬼に耐え得る特別な血筋であった可能性があります。

③既に青い彼岸花を食べていたから

鬼舞辻は不死身になるための条件として【青い彼岸花】と【太陽を克服できる体質の者】を探していました。

もし禰豆子が既に青い彼岸花を摂取していたとすれば、この二つの条件が揃うことになりますが、作中で禰豆子が青い彼岸花に触れた描写はありません。

しかし累との戦いで炭治郎が見た走馬灯の中に青い彼岸花らしき花が描かれていました。

さらに公式ファンブックで青い彼岸花の咲く場所が【縁壱の妻・うたが埋葬された場所】と判明します。

そこは縁壱の自宅の近くに位置します。

縁壱の自宅は、うたの死後空き家になっているところを炭吉の妻・すやこが見つけ、炭吉一家が暮らし始めました。

そして、竈門家は代々この場所で炭焼きとして生活するのでした。

ということは、炭治郎と禰豆子も幼少期に自宅の近くに咲く青い彼岸花に接触する機会はあったと思われます。

これらの条件が揃った結果、禰豆子は太陽の光を克服することができたのではないでしょうか。

・柱合会議で議題となった痣についてですが、全集中の呼吸を極めた者が心拍数200以上で、体温39度以上になることが発現条件であることが判明しました。

痣が発現すると身体能力や回復力が格段に上がります。

遊郭で妓夫太郎と戦った際、炭治郎が最初に発現させ、その後甘露寺・時透も発動させました。

痣のものが一人現れると、共鳴するように周りの者達にも痣が現れると伝わっていましたが、始まりの呼吸の剣士たち以降、炭治郎が発現させるまで誰も痣が出なかったといいます。

しかし、発動の条件が分かったところで簡単に痣を出せるわけではありません。

痣を発現させた者たちは皆、格上の鬼を相手に極限状態になってやっと発現したので狙って出せるものではなさそうです。(悲鳴嶼は例外)

16巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
炭治郎がやっと悲鳴嶼の訓練をクリアした日の夜、鬼殺隊の本部に現れた鬼舞辻と会話するお館様。

その場に柱達が駆けつけようとした瞬間、屋敷が爆発。お館様が自らを囮にした作戦が始まります。

珠世が鬼舞辻の体内に『人間に戻す効果のある薬』をねじ込み、悲鳴嶼が鬼舞辻の頸を砕きますが、それだけでは鬼舞辻が消滅することはありません。

そこに柱達が駆けつけ一斉に攻撃を仕掛けようとした瞬間、鳴女によって作り出された無限城に落とされてしまいます。

それぞれ別の地点に落とされた柱達は、待ち構える鬼達と交戦することに。

胡蝶は姉・カナエの仇である上弦の弐・童磨と対峙するのでした。

<ネタバレ解説>
・産屋敷一族が代々病弱で短命なのは、同じ血筋から鬼を出してしまったことによる呪いのせいでした。

そして産屋敷一族から生まれた鬼こそが鬼舞辻です。

お館様が余命宣告から半年以上も運命に抗い生き続けていたのは、何としても鬼舞辻との戦いを自分の代で終わらせるという強い覚悟から来るものでした。

その決死の覚悟は、自らを囮にして鬼舞辻を爆発に巻き込むという形で実行され、まさしく捨て身の奇策となりました。

・自らの腕ごと鬼舞辻にねじ込ませ、人間に戻す効果のある薬を注入した珠世。

しかし彼女はこの薬以外の開発も済ませており、そこには愈史郎と胡蝶の協力がありました。

共同開発で作り出した薬の効果

①鬼を人間に戻す薬

②脅威的なスピードで老化する薬

③分裂を阻害する薬

④細胞を破壊する薬

鬼舞辻に薬の効果が分解されることを前提に、数種類の効果が作用するよう掛け合わせ作られました。

自らを犠牲にしてまでも鬼舞辻に薬を取り込ませた珠世は、このあと鬼舞辻に頭を潰され消滅します。

17巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
童磨に敗れた胡蝶は童磨の体内に吸収されてしまいます。

しかし、これも胡蝶の作戦のうちでした。

善逸は鬼となった兄弟子の獪岳と対峙します。

これまで壱ノ型しか使えなかった善逸は獪岳を倒すために独自に編み出した漆ノ型・火雷神で、獪岳を倒すのでした。

一方で冨岡と炭治郎は上弦の参・猗窩座と対峙していました。

2対1でも攻めきれない中、冨岡に痣が発現します。

そして炭治郎は思考も巡らせ猗窩座に打ち勝つ方法を考えながら、心を燃やすのでした。

<ネタバレ解説>
・童磨は女性のみを食べる鬼で、その理由は

【女性は胎内で赤ん坊を育てられるほどの栄養分があるため、効率よく強くなれる】

というものでした。

そして童磨は数年前、胡蝶の姉・カナヲを殺した鬼です。

姉の仇と対峙した胡蝶は残念ながらここで死亡となりますが、この時胡蝶は自身の身体に藤の花の毒を取り込んでいました。

鬼に食われることで、徐々にこの毒が作用することを狙った胡蝶の秘策です。

ちなみに、この時童磨が胡蝶を【食べる】ではなく【吸収する】ことを選んでくれたことも、鬼殺隊の勝利に大きく作用しました。

童磨が胡蝶を吸収した理由はおそらく、より効率よく摂取したかったことや、若くて強い女性の血肉を少しも取りこぼさず自分のものにしたかったからだと思われます。

咀嚼するよりも早く確実に全てを取り込めるよう吸収したのではないでしょうか。

・獪岳とはもともと善逸の兄弟子でしたが、黒死牟により鬼化し十二鬼月となりました。

妓夫太郎・堕姫に変わり上弦の陸に位置しています。

壱の呼吸しか使えない善逸に対し、獪岳は壱の型だけが使えませんでした。

善逸と獪岳の育手である桑島は、弟子の中から鬼を出したことへの償いのため自死しています。

善逸が独自に編み出した漆ノ型・火雷神は、いつか獪岳と肩を並べて戦うために、密かに習得したものでした。

18巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
父が言っていた『透き通る世界』に入った炭治郎は、遂に猗窩座の頸を斬ることに成功します。

しかし何故か頸を斬られてもなお攻撃しようとする猗窩座。

そんな猗窩座を止めたのは人間の頃の想い人・恋雪でした。意識の中に現れた恋雪のおかげで、人間だったころの記憶を思い出しながら猗窩座は消えていきました。

一方、胡蝶を吸収した童磨と対峙するカナヲと伊之助。

伊之助の素顔を見た童磨は、過去に伊之助の母親を殺していた事を思い出し、その事実を楽しそうに話すのでした。

怒りに震える伊之助は、童磨に立ち向かっていきます。

<ネタバレ解説>
・透き通る世界とは、全集中の呼吸や剣術・武術・精神力などを極限まで極めたものがたどり着く境地です。

この状態になると、他者の身体の中が透けているように見え動きが予知できたり、時間の流れが遅く感じるようになります。

猗窩座の言葉を借りるならば、これこそ至高の領域です。

猗窩座に至高の領域に近いと言われた煉獄は、無限列車編で炭治郎の体内の傷の位置を把握している描写があったため、透き通る世界を見ることができたか、その域に限りなく近い状態にあった可能性が高いです。

・カナエの仇だった童磨は、実は伊之助の母親・琴葉も殺していました。

かつて夫と姑から酷い暴力を受けていた琴葉は、救いを求めて幼い伊之助を連れ童磨が教祖をしていた万世極楽教を訪れます。

童磨は琴葉を殺すつもりはなく寿命まで手元に置いておこうと考えていましたが、正体がバレたことで琴葉を殺害することにしました。

琴葉は死の直前に最後の望みをかけて、伊之助を崖から落とし童磨から逃がします。

さすがに崖から落とされた赤ん坊が生き延びるとは思わなかった童磨は、伊之助を追いませんでした。

童磨はこのことを完全に忘れていましたが、伊之助の素顔を見た時琴葉の顔にそっくりだったことで思い出しています。

19巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
カナヲと伊之助が童磨に苦戦していると、突然童磨の顔が溶け始めました。

この反応は自らの体内に毒を仕込んだ状態で吸収された胡蝶によるものでした。

その結果カナヲと伊之助は胡蝶の犠牲を無駄にすることなく、童磨の頸を斬ることに成功します。

その頃甘露寺と伊黒は上弦の肆・鳴女と、時透は上弦の壱・黒死牟と対峙していました。

黒死牟との戦いには、痣を発現させた時透・玄弥・不死川の3人がかりで臨みましたが徐々に追い込まれ、不死川に致命傷となる攻撃が向けられます。

その時悲鳴嶼が駆け付け、鬼舞辻戦まで温存しておくはずだった痣を発現させ応戦するのでした。

<ネタバレ解説>
・童磨が胡蝶を吸収していたおかげで、藤の花の毒が作用しカナヲと伊之助の戦闘に追い風となりました。

童磨は余すことなく胡蝶を取り込むため吸収という手段を選択したわけですが、その選択が彼女の持つ毒を全て摂取するという結果に繋がります。

あの時童磨が胡蝶の一部しか食べていなければ、ここまで毒が作用することも無かったと思うと、童磨の選択は自身の首を絞めることになったといえます。

・元々鬼舞辻の側近を務めていた鳴女は、半天狗の後任として上弦の肆となりました。

無限城は鳴女の血鬼術によって作り出される異空間で、鬼の本拠地にもなっています。

攻撃力の低い血鬼術ではありますが、異空間は鳴女の意のまま自由自在に操ることが出来るので敵対すれば相当厄介であることは間違いありません。

また、無限城での決戦前には目玉のような使い魔を使い、鬼殺隊の動きや禰豆子の探索にあたるという血鬼術の新たな活用法も見せました。

20巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
時透・玄弥・不死川・悲鳴嶼の4人がかりで、黒死牟を追い詰め遂に頸を斬ることに成功します。

しかし何故か黒死牟は消滅しません。

それどころか頸は再生し、さらに禍々しい姿となるのでした。

そんな黒死牟は人間だったころの記憶を思い出します。

双子の弟・縁壱との過去や鬼になった経緯を思い返す黒死牟。

最後は嫉妬や妬みから敵視し続けた縁壱の事を思いながら消えていくのでした。

<ネタバレ解説>

・十二鬼月の鬼の中で最強に位置する上弦の壱・黒死牟は、数百年に渡ってその地位を維持し続けた実力者で、その強さは他の鬼を圧倒しています。

この戦いの中で時透が黒死牟の子孫であることが判明しました。黒死牟が人間だったころの名前は【継国厳勝(みちかつ)】といい、継国縁壱の双子の兄です。

生まれつき痣のあった縁壱は父親から冷遇され、厳勝はそれを憐れんでいました。

しかしある日、縁壱に剣の才能があることが分かった途端、縁壱をみる父の目が変わりました。

目下に見ていた縁壱に激しく嫉妬を覚えた厳勝ですが、母の死後縁壱が一人家を出たことで関係は途絶えます。

しかし数年後、妻子を持った厳勝は鬼狩りとなった縁壱に窮地を救われるという形で再会し、再び嫉妬と憎悪に燃え上がるのでした。

縁壱を見返そうと自らも鬼狩りとなり、痣の発現にまで至りますが、縁壱の実力には遠く及びません。

そんな時鬼舞辻に出会い鬼となりました。

黒死牟となってからは日の呼吸の使い手たちを次々と殺し、鬼殺隊を弱体化させました。

・元々鬼狩りだった黒死牟は、鬼となってから全集中・月の呼吸を血鬼術に組み込むことに成功しました。

また透き通る世界を見る事も可能です。

21巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
やっとの思いで悲鳴嶼たちが黒死牟に勝利したちょうどその頃、鬼舞辻が復活します。

隊士を殺し体力を回復させる鬼舞辻は、冨岡と炭治郎の前に現れます。

圧倒される炭治郎に危険が迫りますが、甘露寺と伊黒が駆けつけ助けるのでした。

一方で愈史郎は無限城を地上に押し出すため、鳴女を操り遂に鬼舞辻を地上に出すことに成功します。

しかし夜明けまではあと一時間半。

戦いは終わりません。

炭治郎は毒が混ぜられた鬼舞辻の攻撃に倒れ、冨岡・甘露寺・伊黒も徐々に押されていきますが、そこに悲鳴嶼と不死川が駆けつけるのでした。

柱達が奮闘するそばで炭治郎は記憶の遺伝を見ます。そこで日の呼吸の使い手である縁壱と会話するのでした。

<ネタバレ解説>
・黒死牟との戦いで時透・玄弥が死亡しました。

玄弥が死亡する際に見せた兄弟の和解は涙なしには読めません。

鬼を食べることで自身も鬼化する玄弥の最期は、人間のそれとは異なります。

鬼と同じように身体が消滅していき、最期は兄・実弥の腕の中で塵となり消えてしまいました。

・炭治郎は鬼舞辻に斬られた右目から鬼舞辻の血液が入ったことが原因で、体内の細胞が破壊されていきます。

瀕死状態となり意識を失った際に、夢の中で炭吉の身体を通して縁壱の話を聞くのでした。

これが記憶の遺伝です。

22巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
5人の柱達は鬼舞辻に押されはじめます。伊黒は痣を発現、善逸・伊之助・カナヲは愈史郎の血鬼術で姿を消しながら参戦、他の柱も全力を出し一致団結して全力で鬼舞辻に迫りますが、鬼舞辻の一撃に全員が吹き飛ばされてしまいます。

そのとき記憶の遺伝の中での縁壱との会話で、日の呼吸の13個目の型について理解した炭治郎が目覚めるのでした。

最初に意識を取り戻した伊黒とともに、炭治郎は鬼舞辻へと向かっていきます。

一方で鬼舞辻の身体にはある異変が起きていました。

珠世によってねじ込められた『人間に戻す薬』が作用しはじめ、鬼舞辻は驚くべきスピードで老化していきます。

危険を感じた鬼舞辻はその場から逃走することを選択するのでした。

ちょうどその頃、同じく人間に戻る薬を服用した禰豆子にも異変が起きていました。

<ネタバレ解説>
・記憶の遺伝で縁壱の型を見た炭治郎は、12個の型を繰り返すことで13個目の型となることに気付きます。

夜明けまで型を繰り返すというのは、途方もないことですが炭治郎は心を燃やし全力を出します。

その姿に鬼舞辻は、かつて唯一自分を追い込んだ剣士・縁壱の面影を見ていました。

・鬼舞辻は、珠世の薬によって自身が老化していることに気付きました。

この薬は1分間で50年分老化させることが可能となっているため、鬼舞辻はこの時点で9000年分年老いたことになります。

・逃走する鬼舞辻は、縁壱に追い込まれた際に分裂して逃走した時と同じことをしようと考えていました。

しかし、鬼舞辻の身体は分裂しません。

これも珠世と胡蝶が作り出した分裂を阻害する薬が作用した結果です。

23巻のあらすじ・ネタバレ解説

<あらすじ>
4つの薬によって鬼舞辻は激しく弱体化していきますが、それでも衝撃波を放ち鬼殺隊への攻撃を続けます。

隊士たちも諦めることなく鬼舞辻に迫り、ついに夜が明け鬼舞辻は太陽の光に灼かれるのでした。

鬼舞辻は巨大な赤ん坊の姿になり自分の身体を守ろうとしますが、失敗に終わり鬼舞辻の身体はついに消滅します。

しかし、鬼舞辻は巨大な赤ん坊になる時にのみ込んだ炭治郎を鬼に変えたのでした。

一瞬で太陽を克服した炭治郎は鬼となり仲間たちに襲い掛かります。

止めようとする禰豆子や仲間たちの声は炭治郎に届いており、必死に抗いますが炭治郎は自身を止める事が出来ません。

そのとき、カナヲが胡蝶から預かっていた人間に戻す薬を使用し、炭治郎は無事人間に戻り、鬼殺隊と鬼の戦いは幕引きとなりました。

<ネタバレ解説>
・鬼殺隊の決死の想いが一つになり、遂に鬼舞辻は太陽の光によって消滅。

歓喜の声が上がりますが鬼殺隊の損失も大きく、悲鳴嶼・甘露寺が死亡しました。

炭治郎の呼吸も止まっていて、それを知った冨岡は人間に戻った禰豆子・亡くなった炭治郎に涙を流し謝りますが、鬼舞辻によって鬼化され炭治郎は復活するのでした。

・鬼化した炭治郎を見た冨岡は、せめて炭治郎が人食い鬼になる前に頸を斬ろうと覚悟を決めますが、伊之助は涙し躊躇ってしまいます。

そこに人間に戻った禰豆子が止めに入りますが、炭治郎は禰豆子に噛みつきました。

ただこの時炭治郎は、禰豆子の血肉の味を覚えたにもかかわらず食い殺すことなく、周りにいる他の人間を食べようともしませんでした。

これは禰豆子が珠世によって作られた人間に戻る薬を服用し禰豆子の血液には鬼化への抗体があった事が功を奏した結果です。

また、カナヲがしのぶから預かっていた薬もきちんと作用した事で、炭治郎は鬼舞辻の目的から解放されます。

もしも炭治郎が初めに噛みついたのが禰豆子以外の人間だったり、しのぶの作った薬を服用させられなかった場合は最悪の展開となっていたことでしょう。

まとめ

今やその作品名を知らない人はいないと言っても過言ではない程の社会現象となった『鬼滅の刃』を全23巻のあらすじとともにネタバレ解説しました。

漫画を無料で読む方法も紹介していますので、気になった方はぜひお好きなサイトから読み返して頂ければと思います。

鬼との戦いの中で命を落とす仲間がいたり、残酷な過去が明らかになったりと、苦しい展開もありますが読めば必ず心が燃えるような感動を感じられることでしょう。

今後新たな映像化も決定していますので、鬼滅ブームはまだまだ盛り上がっていくこと間違いなしです!

何度でも沼にハマりましょう!

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